古民家をお探しの方に向けて、物件探しの具体的な手順とコツをご紹介します。プロの目線から、見落としがちなポイントもしっかり解説していきます。
古民家物件を探すときの5つの基本ステップ
1. 情報収集チャネルを押さえる
古民家物件は一般的な不動産サイトだけでなく、様々なルートで探すことができます:
- 空き家バンク(自治体運営)
- 【Sumai空き家】https://akiya.sumai.biz/
- 古民家専門の不動産サイト
- 【古民家住まいる】https://kominka.net/
- 【民家バンク】https://minka.or.jp/minkabank
- 地域の不動産会社への直接相談
- 地域情報誌やコミュニティ掲示板
- 現地での空き家調査
- 無料・格安物件サイト
特に空き家バンクは、地方自治体が運営しているため手数料が安く、地域の支援制度も併せて紹介してくれる利点があります。

2. 物件の立地を絞り込む
理想的な古民家を見つけるためには、以下の項目で立地を評価しましょう:
- 日当たり・風通しの良さ
- 道路からのアクセス
- 周辺環境(騒音・におい)
- 買い物施設への距離
- 医療機関へのアクセス
- 災害リスク(土砂災害警戒区域等)
3. 物件の基本情報を確認
見学前に必ずチェックすべき情報:
- 築年数と増改築の履歴
- 建築様式と構造
- 権利関係の確認
- 接道状況
- 上下水道の整備状況
- 固定資産税の金額

4. 現地調査のポイント
実際に物件を見学する際は、以下の点に注目します:
- 柱や梁の状態
- 雨漏りの跡
- 床の傾き具合
- 害虫被害の有無
- 耐震性能
- 給排水設備の状態
プロのアドバイス:天気の良い日だけでなく、雨の日の見学も効果的です。雨漏りや排水の問題が見つけやすくなります。
5. 周辺環境の調査
最終的な判断前に確認すべき周辺環境:
- 近隣住民との関係
- 地域コミュニティの活発さ
- 季節ごとの日照条件
- 除雪体制(積雪地域の場合)
- 公共交通機関の利便性
- インターネット環境

良い物件を見つけるためのプロからのアドバイス
相場を把握する
地域ごとの相場は大きく異なります。最低でも3ヶ月は物件情報をチェックし、相場観を養いましょう。
地域に精通した不動産会社を活用
地元の不動産会社は物件の歴史や地域の特性を熟知しています。複数の不動産会社に相談することをお勧めします。
改修費用も考慮
物件価格が安くても、改修費用が高額になることも。必ず建築士等の専門家に見積もりを依頼しましょう。
最後に
古民家物件探しは、通常の不動産購入以上に時間と労力がかかります。しかし、この5ステップを押さえておけば、失敗のリスクを大幅に減らすことができます。
次回は「古民家内見時のチェックポイント20選」で、より詳しい調査方法についてご紹介します。
※この記事の情報は2024年1月時点のものです。最新の法規制や制度については、各自治体にご確認ください。